2017.01.02_上野動物園・ネオケラトドゥス

1年近くぶりの更新です。。。(汗)
その間に引っ越したり結婚したり海外旅行に行ったり、
色々ありました・・・。

1日で水族館3つ回ったりとか、
結婚式に水槽を持ち込もうとして怒られたりとか、
人生初めての海外水族館レポートとか、
いろいろネタはあるんですけどね。。。

とりあえず、2017年の動物園・水族館初めは
上野動物園でした。


上野動物園の、ビバリウム(爬虫類両生類館)に行きたかったんですよねぇ。
10年ぶりくらいに行きました。
相変わらずの、トロピカルな雰囲気満点な温室。

DSC_5771.jpg

1月で外はまだ寒かったので、館内に入ると暑い!
メガネとカメラのレンズが一気に曇りました。。。(笑)


ぼくのお目当ては、「オーストラリア肺魚」こと、Neoceratodus forsteri (ネオケラ)です。
上野のビバリウムには、このネオケラさんがウジャウジャいるのです!!

DSC_5781_20170409100825c3a.jpg


あ、いた。
すげぇ。。。
写真には3匹写ってますが、実際には全部で10匹以上はいたんじゃないですかね。
すげぇ。。。(このあと、水槽の前でカメラを手にしたまま、30分ほど動けず)

後からやってきたお客さんたちが水槽を一瞥して、
「なんか地味な魚」「変な魚ー!」
「コイ?」「ナマズだ!」「オオサンショウウオ?」
とか言って素通りしていきますが、そんなことすら気になりません。
ネオケラが乱舞する水景に、出るのはただため息ばかり。

あ、なんでこんな地味な魚でこんなにも大興奮しているのかというと、
この魚、熱帯魚屋にいけば、成魚サイズなら1匹30万円以上します。


分かりやすく値段で話をしちゃいましたけど、この魚に関しては
値段は副次的な要素で、そもそもこうやって飼育されていること自体が
奇跡みたいな話なんですよ。


この魚の原産地はオーストラリア東部。
メアリー川とバーネット川という2つの水系にだけ分布しているそうです。

美味かったのか、環境の変化に弱かったのか、オーストラリアが植民地化された
19世紀頃から生息数が激減、それ以来、現地では厳重に保護されてきました。
(それにしても、オーストラリアの動植物・自然保護って本当に厳重なイメージ。
 1回、現地に行ってみたいなぁ)

国際的にも、ワシントン条約の附属書IIに登録され、商業取引を厳しく規制されてきました。
熱帯魚輸入大国の日本も例外ではなく、決してペットショップや水族館で見ることの出来ない
「幻の魚」として長らく伝説的な存在になってました。

その後、時代は流れ2002年。
原産国のオーストラリアでこの魚の繁殖研究を重ねていた「ガチな人々」が
ついに養殖技術の確立に成功。
オーストラリア政府が輸出を許可した個体のみ、観賞用の輸入・販売が
認められる、ということになったのです。


ちょうど手元に、2000年発行の「古代魚を飼う(㈱マリン企画)という本があって、
ネオケラのところにはこう書いてあります。
“オーストラリア政府の手厚い保護下にあり、一般の飼育対象としては
 全く論外の域にある”

それから2年で、誰でも(お金さえ出せば)この「幻の魚」を家で飼えるようになるなんて。
2002年のことを今でも鮮明に覚えているけれど、あれは本当に衝撃としか言えなかったのです。

(正確には、それ以前からアンダーグラウンドな界隈で密輸個体が売買されてた、らしい。
 昔の上野動物園には、そんな密輸を摘発されて持ち込まれた、でっかいネオケラがいた)


そんな「幻の魚」が、上野動物園に行って入場料600円を払うだけで
ウジャウジャ泳いでいるのを、何時間でも好きなだけ眺めることができる。
まさにこれを人は「幸せ」というのです!


こんな可愛いトボケ顔で近寄って来られたら、もう、ね。

DSC_5777.jpg

その値段と大きさを考えると、僕が自分の家でネオケラを飼うことは
たぶん一生ないんだろうけど、
その代わりに上野動物園に行けば、いつでも見ることができる。


オーストラリアでネオケラの保護・研究に本気で取り組んできた人たちと、
あえて「ネオケラがウジャウジャいる水槽」なんてものを作ってくれた上野動物園の方々、
どっちも相当に「ヘンな人たち」だと思うんだけど、本当にありがとう・・・!

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熱帯魚(特に底モノ)をこよなく愛してます。
写真(デジイチ)は目下、修行中。

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