日本で、魚を飼うということ。

熱帯魚ネタ・水族館ネタとは少し離れるけれど。


今日、Web上でこんなニュースを目にした。

三重の伝統行事「上げ馬神事」 馬暴行で書類送検 5人疑い
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110703-00000084-san-soci



この記事について、Twitter上で少し、つぶやいてみた。
以下まとめ。****************************************************

@ 「上げ馬神事」は動物虐待…5人を書類送検 http://t.co/3jf1Ehw
動物が可哀想という気持ちを持つ事は勿論大切だが、それだと狩猟も、釣りも、動物虐待という事になる。
神事で馬を叩くのはNGで、馬術で馬を鞭打つのはOKなのか?


@ では闘牛は?沖縄の、ハブとマングースの決闘ショーは?水族館のイルカショーは?
娯楽・伝統行事と動物虐待との線引きをどこに引けばよいのか。
現場も見ずにあぁだこうだという前に、いちど、上げ馬神事、観に行きたくなったな。


@ そもそも、動物愛護法自体が2006年に改正された法律で、背景には
各地で猫や鳥への虐待が相次いだこと、更にそういった動物虐待者を放置すると標的を人間にまで拡大する、
と考えられたからだろうと思われる。
つまり極論すると、結局は動物ではなく人間を守るための法改正だったのではないかと。


@ 蛇足ながら、この「動物愛護法」で規定されている「動物」は爬虫類まで。
つまりペットのカエルや熱帯魚を第三者が故意に殺傷しても、「器物損壊罪」にしか問われない。
魚を飼うという事への意識がその程度のこの国で外来魚の違法放流がしばしば問題になるのも、
逆説的ながら当然の事のように思われる。

**********************************************以上、Twitterより。


もちろん、
伝統の神事だからといって動物を虐待していいと言っている訳ではない。
実際、調べたら骨折した馬を無理やり走らせようとしたり、
記事で読む限りは確かに虐待としか言えない行為のように思われる。



動物と人間との関わり方について、
本格的に魚を飼い始めた中学生の頃から考え続けているけれど、本当に難しい。
魚に関しては、
Twitterで最後につぶやいたように、動物愛護法では対象になっていないのが実態で、
その一方で外来生物法ではずいぶんがんじがらめに縛られている。

(参考までに)
特定外来生物等一覧(最終更新:2011年7月1日)
http://www.env.go.jp/nature/intro/1outline/list/index.html

絶対に勘違いしてほしくないのが、
この特定外来生物に指定されている生物は、
別に忌み嫌われるべき生き物でも、
その存在自体が問題視される生き物でもないということだ。
ただ、人間の所業で、本来の住みかとは違うところに持ち込まれ、放たれてしまっただけのこと。
日本人がきちんとモラルをもって扱えていれば、なんら問題になることではなかったこと。


特に、水槽から人為的にに野生の水域に放たれない限り帰化することのない、魚類に関しては。
フリスクのCMやファインディング・ニモじゃあるまいし、
魚が勝手に、水槽から海や川に旅立っていくはずがないでしょう(大洪水でもあれば別だが)。
誰かが放してんだよ。故意に。




釣りと熱帯魚飼育が大好きな自分としては、
釣りを動物虐待だと咎められたり、
海外の、綺麗な魚、面白い魚を自由に飼うことが制限されたりするような社会にはなってほしくない。

もちろん超個人的な意見ではあるけれど、
生き物を自分の手で捕まえたことも、飼育したこともないまま子供が大人になって
「生命の大切さ」なんて判るはずもないし、
「動物愛護の精神」なんて芽生えるわけもないだろうと、俺は思う。

DSC_0069.jpg


スポッテッド・ガー(学名:Lepisosteus oculatus)。

ガーの仲間は、「~~の川で見つかった」というニュースになることが格段に多い魚だと思う。
温帯性で日本の河川でも越冬できてしまうこと、
見た目のインパクトが強く、凶暴そうなイメージを持たれることがその主な理由だと思うけれど、
もうひとつ、幼魚があまりにも安価で購入できてしまうこともその理由だろう。

養殖されたものが輸入されるアリゲーター・ガー(最大で2~3m、飼育下でも簡単に1m程度の大きさに成長する)、
スポッテッド・ガーあたりは10cmくらいの幼魚が1,500円とか2,000円で手に入る。
セール価格になりゃ1,000円以下だ。

では、その小魚を飼育するのに、最終的には幅180cm奥行90cmの水槽が必要で、
餌代を入れたら魚そのものの値段の何十倍、何百倍ものコストがかかるって、
ちゃんと説明してくれる熱帯魚屋が日本に何軒ある?


そのあたりを熱帯魚業界はしっかり考えていかないと、
いずれガーパイクが飼えなくなる時代が来ると、俺は思う。
カミツキガメもワニガメも、そうだったように。
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ジャンル : ペット

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