20101128_板橋区立熱帯環境植物館②Trigonostigma祭り

さて。
マニアックな記事を書こう。


前の記事でもUpしたこの写真。

DSC_1016.jpg


実は3種類の魚が写っていることに気付くだろうか。
名前も含めて分かったという人は相応の熱帯魚マニアだと想像する。



まず1種類目。

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“ラスボラ”・ヘテロモルファ(学名:Trigonostigma heteromorpha)。
昔は黒い部分の形が三味線のバチに似てるという理由から、「バチウオ」なんて呼ばれてたなぁ。
黒い部分の面積が大きくて、その周りが青っぽくなるのが特徴。
あと体高がやや高い。




DSC_1023.jpg

続いて↑↑↑が、
“ラスボラ”・エスペイ(学名:Trigonostigma espei)。

ヘテロモルファより細身で、黒い部分も小さい。
そして何より、オレンジ色が濃い。
「ラスボラ」というと、昔はヘテロモルファばかりだったけど、
最近はエスペイのほうが派手で見栄えがするので、人気があるみたいだなぁ。




DSC_1026.jpg

最後に、↑↑↑が、
“ラスボラ”・ヘンゲリィ(学名:Trigonostigma hengeli)。
体形と模様はエスペイそっくりだけど、オレンジ部分がライン状にしかならない。
水槽に1匹だけいたのを発見。
たぶん、入荷時にエスペイに混じってたんだろうな(……水族館で混じり抜きするなって?)。





DSC_1020.jpg

こうして並んでみると、違いも分かりやすいかと。
でも、実際泳いでるとなかなか探すのが大変だったり。
ここのエスペイは状態が良くてオレンジ色が真っ赤だから一目瞭然だけど、
ショップで入荷したてだったりして調子が悪いと、オレンジ色も薄れてるからなぁ。


こういう風に本当に微妙に模様の違う種類が、どういうふうに種分化したのか、
考えてみると興味は尽きない。
この模様の違いが、とりたてて生態学的に意味のあるものにも思えないし。
もしこの3種類が同じ川に泳いでいるのだとすると、どうやってそれぞれの繁殖相手を見分けているのかとか、
分布域が重ならないなら、飼育下では雑種化するのかとか。



ところで、上の説明で敢えて、
「“ラスボラ”・ヘテロモルファ(学名:Trigonostigma heteromorpha)」
という書き方をしたんだけど、
昔はこの3種類とも、Rasbora属に分類されていた。
特にヘテロモルファは、ラスボラの仲間の中では一番古くから流通していて、
流通量も多かったことから、
単に「ラスボラ」といえばヘテロモルファのことだったりした。

ただ、1999年にRasbora属の分類が見直され、
この3種類はTrigonostigma属に分類されることになった。
実はこの分類見直しには生態学的な理由もあり、
Trigonostigma属の魚は、他のRasbora属の魚とは異なり、水草の裏にひっくり返って卵を産みつける。
らしい。
いつか実際に見てみたいけど、ラスボラの繁殖って難しいんだもの。。。


ちなみにTrigonostigma属にはもう一種、T.somphongsi(ソムフォングシィ)という種類がいる。
この4種類を同時に見られる水族館があれば面白いのになぁ。


DSC_0997.jpg

せっかくなので、ヘンゲリィの写真をもう一枚。
ヘテロモルファほどの存在感もエスペイほどの派手さもないけど、
これはこれで、群れで飼ったら清楚な感じで綺麗だと思うな。
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熱帯魚(特に底モノ)をこよなく愛してます。
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